Prisoner of Love
「お祖母様が亡くなってから、遺産が無くなった以外は何も起きなかった」
確かに何も起きなかった。
真奈は、無意識のうちに頷いていた。
「そんなある日、私は驚きの光景を見た。
ドッペルゲンガーかと思うほど、道路の向こう側に見える女の子は、私に似ていた。
まるで、生き写しのように……。
大人の男女と一緒だったけど、とても親子とかには見えないほど似ていなかった。
だから、気になってあとをつけたら、病院に入って行った。
それから数時間後、出て来た時には女の子の顔が変わっていた。
しかもその女の子は、自分が整形をしたことを知らないような会話だった」