Prisoner of Love



確かに山奥だから、街灯も少なく街中よりも一層暗い。


そんな中で歩いて出たら、何が起きるか分からない。




「伊藤さん、本当に他に外と連絡取る手段ない?」



「……ないと思います。
わたくしはあの電話しか分かりません」




よっぽど怖いのか、おどおどしながら美希が答える。




「ダメか。
車もないし……って、伊藤さんの車は?」




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