Prisoner of Love
「……元カノ」
「は?」
その言葉を聞いて、真司は驚いた。
けど、すぐに聞き返した。
「もしかして、忘れられない相手か?」
そう言われて健二は苦笑いする。
「よく覚えてるな。
そうだよ。
もう、何もかも遅いのかもしれねぇけど」
「そんな相手と再会して、今後どうするんだ?」
外を見つめる健二に、追い打ちをかけるように言った。
優梨との事情も、把握しているみたいだった。