Prisoner of Love



1度閉じたあとに開かれた目は、鋭い光を放っていた。




「そっ、そんなこと……!」




その鋭い睨みに、何も言えなかった。


それに、ないとは言い切れなかった。


浮気相手でしかない2人だけど、本気で健二のことが好きだった。

だから、菜々が邪魔だった。


菜々がいるから健二は振り向いてくれない。


少なくとも彩は、そう思っていたから。




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