Prisoner of Love
だけど、どうでもいいこと。
優梨はもう、元には戻れないから。
自分の気持ちを、素直に伝える権利すら、ないから……。
「確かに木島さんを恨んでるよ。
殺したいほど、憎んでるかもしれない」
そう言った彩は、菜々を睨み付けた。
その目付きに、菜々は全身を震わせた。
「たけど、アタシらはやっていない!
もしアタシらが犯人なら、回りくどいことはせずに、木島さん本人だけをやるよ!」