つないだ小指
朝方、ふと目が覚めた。

私のベッドで、

愛菜と郁人が寝息を立てている。

きっと、これが最初で最後。

郁人と愛菜、

愛菜と私、

それぞれが血のつながった兄妹、姉妹

不思議な家族の形だけど、

確かに繋がっている3人。

形は変わっていっても

この繋がりは永遠に切れることはない。


「愛してる。」


二人に向かってつぶやいた私。


満たされたような気持ちの中で再び眠りに落ちてゆく。

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