つないだ小指
菜々美は、

俺があの頃の菜々美を望んでいると思っているんだな。

俺はそれほどあの頃の菜々美に拘っている訳ではない。

弱弱しかった菜々美も、

もがいている菜々美も

全部俺は好きなんだけどな。

でも、今日の菜々美は綺麗だと思った。

内側から輝いているような気がした。

どうせまた何か悩んでたんだな。

どうやら解決したらしいな。

それにしてもエステなんて、

これ以上綺麗になったら俺理性保てるだろうか。

今夜、ホテルに泊まってくれるだろうか

俺って頭の中煩悩だらけだ。

菜々美を抱くことで頭がいっぱいだ。

もう打ち合わせの内容もぶっ飛んでるし。
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