つないだ小指
~郁人帰郷前夜~菜々美
愛菜がぐずって眠らない。
結城パパも今日は帰らないと連絡が入った。
菜々美は卒論の下書きを練りながら
愛菜の背中を優しくトントンたたいていた。
うとうとする愛菜をみつめ愛しさがこみあげてくる。
かわいい愛菜。たった一人の妹。
ママの最後の言葉、『菜々美にしあわせをあげる。』
ほんとだったね。愛菜を残してくれたからさみしくないよ。
こんなゆっくり流れている時間の中で
幸せをかんじることができる。
ママと暮らしていたときは、いつもガツガツしてて
暇な時間は不安で何かに憑かれたようにあせって生きてた気がするよ。
~
瞳を閉じて郁人を思う。
愛菜がぐずって眠らない。
結城パパも今日は帰らないと連絡が入った。
菜々美は卒論の下書きを練りながら
愛菜の背中を優しくトントンたたいていた。
うとうとする愛菜をみつめ愛しさがこみあげてくる。
かわいい愛菜。たった一人の妹。
ママの最後の言葉、『菜々美にしあわせをあげる。』
ほんとだったね。愛菜を残してくれたからさみしくないよ。
こんなゆっくり流れている時間の中で
幸せをかんじることができる。
ママと暮らしていたときは、いつもガツガツしてて
暇な時間は不安で何かに憑かれたようにあせって生きてた気がするよ。
~
瞳を閉じて郁人を思う。