つないだ小指
「もてるわね。」気がつくと後ろに他の人が並んでいた。


「あっ、はじめましてわたし、、」


「聞こえてたわ、トップ入社の佐伯さんね。わたしは永沢遥、年は同じ。


一年留学してたから。


同期に同じ年の子がいてくれてよかったわよろしくね。」


「菜々美って呼んでください。よろしくおねがいします。」


「わたしも,はるかって呼んでね、菜々美。

 私も受付するからちょっと待ってて。」


はるかは、名を名乗り書類の封筒を受け取っていた。


助かった。いい感じで知り合いになれた。


一人でも知り合いができると心強いや。


そういえば私って前ははるかみたいな性格だった気がする。


ママを亡くしてから自分抑えるようになってたかも。


忘れてたなこういう感じ、うまくスイッチできたらいいかも。


懇談会が始まり、今年の内定者は私を入れて本社採用は15名。


女子は5名で、一人は転職してきた宇田川朝陽さんはなんかたくさん


スキルを持った大人の人で、たぶん3歳らい離れているっぽい。


美人だ。


後の2名は山中聖華さんと麻生知美さん縁故入社らしく、


お嬢様っぽくて、キャピキャピしてる。ちょっと苦手かも。


まあ最も試験で入ったとはいえ縁故入社は私もだ。


時期社長の婚約者で、会長と同居している。


これって公にするものでもないよね。


秘密にするのも辛いんだけどね。
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