つないだ小指
その夜、郁人と愛菜と三人での夕食。。。

「そっかあ、春日にあったのか。」


「うん、だからね~受付の人に言わなくてもいいこと言わされて、あ、で


も遥といい感じになれたのはそのおかげかもしれないけど。」


「仲良くなれてよかったね。」


「うん。」


「うわっ愛菜が凄いことになってるぞ。」


「あららっスプ-ン使おうね。」


ベタベタ顔タオルで拭いたらニコッっと笑う


「愛菜っかわいい。」チュッとホッペにした。


「あっ愛菜いいな-、菜々美俺にも。」


「何言っちゃてるのよ、郁人キャラ違うでしょ。」


「違っていいよ、してよ。」


「はいはい。」軽くチュッと口付けた


「しあわせだ--~。」

なんかほんとの親子みたいだ、新婚さんではないのが寂しいけどね、


結城パパが帰ってきた。


「ただいま~。おっ愛菜うまそうだなべちゃべちゃだぞ。」


「おかえりなさい。食事にしますか?」


「少し飲む、後でもらうよ。」


「じゃあ、おつまみ用意しますね。ワインにしますか?」


「うん頼むよ。」


「父さん、菜々美は嫁さんじゃないぞ、俺のだから使うなよ。」


「なんだ郁、ヤキモチか?なんなら嫁にするのもいいなあ、菜々美ちゃんどうす


 る?」


「結城パパ郁人挑発しないでください。あとが大変なんだから。


「どういう意味だよ。」


「そのままでしょ。自分の胸にきいてみなさいよ。」


「おいおい、今から夫婦喧嘩か?」


あははは、こんな何気ない会話が胸をあたたかくしてくれる。


郁人が帰ってきてから家の中に光が溢れている


あなたがいるだけで私はこんなに穏やかな気持ちになれるんだね。


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