つないだ小指
郁人が言ってる言葉は半分しかできなかった。
でも、たしかに、別れた男はみんな、
『俺だけを見て欲しかったよ。』だった。
「春日、春日もさ多分自分のの魅力は気づいてないんだ、
でもみんながあいつに巻き込まれてく、
人懐っこくて、楽しくて付き合いもいいし、
優しいし頼れるだろ。
好意持っちゃうだろ。」
「うん、そうだと思う。だから郁人は親友になったの?」
「う~ん? 違うかな、
俺はできれば近づき来たくなかったかな。
振りまわされるのは菜々美だけで充分だったし。」
「すみません振りまわしてたんだ。」
「性別は違うけど、俺から見たおまえらは凄く良く似てるんだ。
高校の頃の、元気な菜々美に戻ってほしくて、
春日に頼んで一緒にいてもらってたんだよ。」
「復学したころのわたしひどかったものね。」
「でも、失敗したしたって後悔してるんだ。
すっかり仲良くなっちゃって時々俺が入る隙間がナイくらいにね。」
「もう、郁人そんなことないってば。」
「春日は、間違いなく菜々美が好きだよ。
あいつ、お前と出会ってから特定な子とつきあえなくなっちゃったから。」
「そんな。」
「ね、菜々美。高校生の時の菜々美って、
あの頃の菜々美の心縛ってたのってさ、、、
あれ俺でしょ。」
郁人にすっかり見透かされてた私の気持ち、
誰と付き合っても、私の心はのめり込めなかった。
郁人に映る自分が気になって仕方なかった。
そう、私の心は郁人に縛られていた。
でも、たしかに、別れた男はみんな、
『俺だけを見て欲しかったよ。』だった。
「春日、春日もさ多分自分のの魅力は気づいてないんだ、
でもみんながあいつに巻き込まれてく、
人懐っこくて、楽しくて付き合いもいいし、
優しいし頼れるだろ。
好意持っちゃうだろ。」
「うん、そうだと思う。だから郁人は親友になったの?」
「う~ん? 違うかな、
俺はできれば近づき来たくなかったかな。
振りまわされるのは菜々美だけで充分だったし。」
「すみません振りまわしてたんだ。」
「性別は違うけど、俺から見たおまえらは凄く良く似てるんだ。
高校の頃の、元気な菜々美に戻ってほしくて、
春日に頼んで一緒にいてもらってたんだよ。」
「復学したころのわたしひどかったものね。」
「でも、失敗したしたって後悔してるんだ。
すっかり仲良くなっちゃって時々俺が入る隙間がナイくらいにね。」
「もう、郁人そんなことないってば。」
「春日は、間違いなく菜々美が好きだよ。
あいつ、お前と出会ってから特定な子とつきあえなくなっちゃったから。」
「そんな。」
「ね、菜々美。高校生の時の菜々美って、
あの頃の菜々美の心縛ってたのってさ、、、
あれ俺でしょ。」
郁人にすっかり見透かされてた私の気持ち、
誰と付き合っても、私の心はのめり込めなかった。
郁人に映る自分が気になって仕方なかった。
そう、私の心は郁人に縛られていた。