つないだ小指
思い1
大学は1年休学した。
愛菜から離れることができない私のために
結城パパが手続きをしてくれた。
ママは父を亡くして14年間私の半身だった。
失ってすぐは食事も通らず、病院で点滴を受けて命を繋いでいた。
ママが残した愛菜が病院から帰ってからは、
世話をすることに自分の価値を見つけ
食事も摂れるようになり、日常へと復帰して行けた。
でもいつも後ろにママがいるような気がして、
振り向いていないことが受け入れられず、泣き崩れてしまう。
大切な何かを、忘れてしまっていつも探しているような状態が続いていた。
愛菜が成長し歩き始めた頃、
ママの一年忌となった。
夢にうなされる事もなく、ママの姿を探すことをしなくなった。
1年たってようやくママの死を受け入れることができた気がする。
愛菜から離れることができない私のために
結城パパが手続きをしてくれた。
ママは父を亡くして14年間私の半身だった。
失ってすぐは食事も通らず、病院で点滴を受けて命を繋いでいた。
ママが残した愛菜が病院から帰ってからは、
世話をすることに自分の価値を見つけ
食事も摂れるようになり、日常へと復帰して行けた。
でもいつも後ろにママがいるような気がして、
振り向いていないことが受け入れられず、泣き崩れてしまう。
大切な何かを、忘れてしまっていつも探しているような状態が続いていた。
愛菜が成長し歩き始めた頃、
ママの一年忌となった。
夢にうなされる事もなく、ママの姿を探すことをしなくなった。
1年たってようやくママの死を受け入れることができた気がする。