つないだ小指
ばたばたと、パパと愛菜の待つ食卓に着く


「昨夜着いたのか?」

静かな口調でパパの問いに、


「昨日の最終で、家には1時頃着いた。」

しれっと表情変えずに答える。


「今日と聞いていたが?」

パパもうやめて


「たまたま乗れたので。」


「ほう、早く帰りたい理由でも。」

やめて


「聞くまでもないかと思いますが。」

郁人~///


「菜々美ちゃんの部屋から出てきたようだが?」

も~っ

「野暮ですね。」

きゃ~///

 
「菜々美ちゃん顔が真っ赤だけど?」


「もうっふたりとも愛菜がいるのに何ですか!辞めてください。」

郁人もパパも大笑いした。


愛菜がキョトンとしてから嬉しそうにきゃ-と喜んだ。


私だけが、顔も上げられず真赤になっていた。


二人がそういう関係なんだという事は、パパはとっくに気づいていたらしい
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