つないだ小指

あの日の一部始終を郁人に告白した。


郁人は、

「俺は別に初めから隠すつもりなかったし。おまえがいいならいいよ。」


「んで、どの辺りまでの人になら何処まで話していいの?

 その辺打ち合わせしようよ。」

いらっとした口調だ。


「怒ってる?よね?いまの言い方怒ってるでしょ。」


「いや、でも高山のくだりはかなりムカついた。

 なんか菜々美モテまくりだよ。」


「いやいや、それはないよ。もててないから。」


「こっちでの様子も聴かせて!事の次第によっては公表させてもらうよ。」


それだけは、許して。


< 69 / 153 >

この作品をシェア

pagetop