つないだ小指
あの日の一部始終を郁人に告白した。
郁人は、
「俺は別に初めから隠すつもりなかったし。おまえがいいならいいよ。」
「んで、どの辺りまでの人になら何処まで話していいの?
その辺打ち合わせしようよ。」
いらっとした口調だ。
「怒ってる?よね?いまの言い方怒ってるでしょ。」
「いや、でも高山のくだりはかなりムカついた。
なんか菜々美モテまくりだよ。」
「いやいや、それはないよ。もててないから。」
「こっちでの様子も聴かせて!事の次第によっては公表させてもらうよ。」
それだけは、許して。