つないだ小指

「やっぱり公表した方がいいな。親父に報告だ。」

郁人は、私の話を聞いて郁人が立ちあがった。


「え、ヤダ、駄目だよ郁人。」

郁人の手をつかんだ。

「春日は絶対狙ってるし、荒川ってやつもあやしいな。

 お前の周り男ばっかり、鹿児島の支社長には、息子だっているぞ。」


「あ~もう、郁人が思うほど私はモテナイから大丈夫。」


「それに、揺れたりしないから。私には郁人しか見えない。」

ニッと笑って


「冗談だよ。」


「もう、いじわる。

 あ、でも結城パパは、重役には報告したいって言ってた。

 あとで面倒がおこらないようにって。」


「そうか、やや手遅れかもしれないな。多分、明日の重役会議だろう。」


「何?」


「菜々美、何が起こっても驚くなよ。おれは覚悟決めてるし、

 俺には菜々美だけだから信じて待ってろ。」


「明日会議が終わったら、また、これからのことを考えないとならないと思う。

 また、話そう。」


郁人は、何か思うところがありそうだ。



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