つないだ小指
缶コ-ヒ-と肉まんから温かさが広がってくる。

血流が流れ出す。

心臓がゆっくりと正常な動きを取り戻していく。



は、ははっ、あはっはははは!!!!


郁人が突然大笑いしだした。

「郁人?」


「今頃、会社大騒ぎだ。父さん対応に追われてるんだろうな。」くくっ


「後で、謝らなきゃ、どうしよう。」おろおろする私に


「責任とってね?」くくっ


「え、何、そ、そうだよね自分から思いっきりばらしちゃった/////」


「ラッキ-だな俺。」ははっ

郁人困ってると思ったらずっと笑いっぱなし。

心なしか声まで弾んで、どうしちゃったの???

「ね、郁人変だよ

さっきからずっと顔が、笑ってるんだけど、て、いうか緩みっぱなし。

怒りすぎちゃったの?呆れすぎちゃったとか?変だってば。」


「変?そうか?だって、2回も菜々美から告白聞いちゃって、その上懸案だった

婚約もこれでもう確定だろ。嬉しくってさ、顔緩むの抑えられないよ。」


「車運転してる間も自然と緩んじゃって、落ち込んでる菜々美に見つからないよ

うに必死だったよ。」

ほんと、にやけっぱなしだよ、


「告白って、私が??」

え~?!!

< 88 / 153 >

この作品をシェア

pagetop