絆を超える愛を
『...コピー機動かない。』

...またか。

この人、この前も私の前でコピー機を壊してくれたんだけど。

その時、なぜか私が怒られたし。

『係長、邪魔です。見せてください。』

もう、部長に怒られるのは嫌だったので、私は何がなんでも直そうとした。

『...係長、これは紙が詰まってるだけです。』

私はそう言うとコピー機を直した。

『ああ、水嶋、ありがとう‼』

椎名係長はにっこり私に笑いかけるとコピーをして自分の席へ戻って行った。

『あの人、機械に弱いのかな...』

私はそんなことを考えながらコピーしていた。



『ただいま戻りました。』

やっとコピーが終わって、戻ってきた頃には頼まれてから2時間がすぎていた。

私は蒼井主任にコピー室でまとめた資料を先輩に渡した。

『ありがとう、本当、水嶋さんは良く働いてくれるわ。』

蒼井主任はそういうと、資料を引き出しにしまった。

『失礼します。』

私はそう言って、自分の席に戻った。
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