派生小説第3話
第三話
(-1-)


「始めまして、ティアラです。」


 心臓が高鳴る。


 頭が混乱する。


 彼女は何を言っている?


 お母さんは何を考えているんだ?


 彼女の隣に座っている、男性は一体誰だ?


「僕もはじめましてだね。ライク君。お母さんから、色々話は聞いているよ。活発な少年らしいじゃないか?これからも長い付き合いになるのだし、よろしくお願いするよ。」


 彼女の隣に座っている男性が、さわやかな笑みを浮かべて握手を求めてくる。


 年齢はうちのお母さんと同じくらいだろうか・・・。


 そりゃ、僕だっていつまでも子供じゃない。


 お母さんがどれだけ苦労してきたか、分かっているつもりだし、お母さんの再婚に反対するつもりは、一切無い。


 だけど・・・


 だけど・・・・・・。


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