桜の咲くころに



背が高い。
茶色い肩くらいまである髪の毛はワックスでいじられていて。きれいなスッと筋の通った鼻。切れ長なだけどどこかやわらかい目。



思わず見とれてしまった。




「なに?なんかついてる?」


と声がした。


「……いえ!!なにも。」


「てかあんた俺と同じ高校じゃん。」


「え?……ほんとだ。」



制服が同じだった。




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