君と僕と。






「キュウリは生命力が強いから多少ずぼらなやつでも育てられるんよ」







「…っ!!」







キュウリを頬張る蛍詩の耳に聞き慣れた声が入ってきた。





間違いようのない声。




長い間待ちわびた声。







「約束、守ったで。
名前返してや」






七分袖のシャツに深緑のズボンというラフな格好で愛しい人は立っていた。





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