中学生
「奈々、おかえり!話ってなんだったの?告白??」
絵莉たちが楽しそうに聞いてくる。
「ううん、なんかよくわかんなかった!」
嘘をついてしまった…
…
「そぉなの?」
「あ!あのさぁ!」
「なに?実加」
実加は、かわいい
長い髪を2つくくりにして、声も性格も顔も
ほんとに漫画からでてきたような子
「あのね…あたし、小川君のこと好きなんだぁ」
そのことばに、ドキッとした
「小学校からずっと好きなの…」
「そうなんだ!じゃあみんなそうゆうことで手だしちゃだめだよ〜!」
絵莉が言う
…どうしよう
まぁ、隠せばいいかぁ
そんなことを考えていると
「奈々ってさ、モテるでしょ?」
いきなり、実加が言い出した
「だよねぇ。昨日、小林君達も言ってたぁ!」
と周りの子たちも言っている
「そんなことないよ?全然!」
「ほんと〜?ちょっと怖いなぁ笑」
あははは
みんな笑ってるけど…
小川君のことがばれたらどうなるんだろう…
モヤモヤした気持ちのまま、下校時間になった。
「奈々…伊東さん!またあした!」
小川君…
「うん…ばいばい!」
「…はぁ〜…」
「奈々?帰るよ〜!」
「あ、うんわかったぁ。美保待って〜」
どうしようかなぁ…