恋ちゅーぶ!!
「…うわーっ、マジかよ~。……こんなブスの隣とか有り得ないし!」
 
そう言葉を放ったのは、私の現在隣。
 
そして、あの娘の隣になるはずだった男子。
 
「…あーあ、鈴音の隣が良かった……。こいつの半径1メートル以内に近付かないようにしよーぜ?」
 
そいつは、すぐ後ろの賢そうな男の子に振る。
 
「あっ……ああ。そ、そんな事も無いと思うけ……何でも無い」
 
戸惑いながら彼は答える。
  
「はあー、これからお先真っ暗……」
と、まで言い出してきた隣のチビ。

  
「私だって、あんたみたいな奴お断り!」と、言ってやりたい気持ちだが、下手に揉め事にすると大変なので、そこはグッとこらえた。

  
その後、何事もなく体育館に移動し、入学式が始まった。

 
  
のに。

  
 
「……こいつの脇腹攻撃してみようぜ。 
と、隣。
 
私はそれに気付かず、長い校長の話にうとうと居眠りしていた。
 

 
  
「おりゃ!!」
 
 

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