記憶混濁*甘い痛み*
『ちょっと!オレとつながってるの、覚えてる?』
「覚えてるよ。ワリ、妻が可愛すぎる」
『うわ、ひやかせないや!ゴチソウサマ。子供産まれて落ち着いた頃にさ、みんなで遊び行ってもイイかな?ルイジも中禅寺も和音に会いたがってるし、友梨にも、これから産まれてくるチビちゃんにも逢いたい』
「ああ。友梨も喜ぶよ。とりあえず明後日位には新しい家に移るからさ…コッチからも連絡する。ルイジは置いて来てイイけど」
『あはは。考えとく。一軒家だっけ?プール付いてるの?』
「いらないんだけどね、何か条件付けて探してたらプールも付いてた。部屋数もココよりあるし、リビングもダイニングも広いし、キッチンも充実してるから、生徒会メンバー位なら対応出来る」
『お、さっすがぁ!会社と大学からも近くってショッピングモールと公園も近く緑も多い。子供と妻の事を愛する夫の理想の場所だね。パパカッコいい!』
「まーな。ただ、アパートメントより防犯上は一軒家の方が心配だから…出来るだけ早く帰れるようにしようと思ってる」
『愛しい妻がいると大変だねえ』
「近所付き合いとか防犯設備とか、出来る限りの事はね…しておきたいとは思ってるよ」
『可愛い妻と子供の為だもんね』
「オレの生きがいだからさ。当然だろ?」