二人の物語
寒くなったからそろそろ戻ろうかなとか思っていた私は、グッと肩を押されて縁側に仰向けに転がった。


「あれ?」


なぜ、天井が見える。


そこに、康の顔がひょこっとあらわれた。


あれー? 最初からやり直し的な……あ?


体に、いきなり重みがかかった。
顔を顰めれば、すぐ目の前まで下りてきた康の顔が笑みを浮かべる。



「おねーさんなら、もっと先、進めるよな?」

「……!」

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