二人の物語

正月の午前







視界は真白、何もない一面の雪景色。



「沙奈」

突如何かを被せられて、驚いて顔を上げた
そこには、コートの向こうで呆れ顔の康の姿。

「翔が探してる」

康の言葉に、私は溜息をついた。
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