困った彼氏様



窓の外は、オレンジの見事なグラデーション。


いつもと変わらぬ放課後。


がらんとした教室にいるのは、私と彼だけ。


つい最近のおなじみな光景。




沈黙という名の重い重い空気の中、

さっき彼から言われた一言を頭の中でもう一度リピートさせる。



“僕のこと好きになっても良いよ”




なんなんでしょうかねぇ・・・

オレ様発言なのに一人称ボクみたいな・・・・

いや、注目点は絶対にそこじゃないけど・・。





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