祐雫の初恋

「さぁ、冷たいうちにどうぞ」


 慶志朗は、祐雫に紅茶を勧める。


「はい、いただきます」


 祐雫は、グラスを手に取り、

ベルガモットの香る冷たい紅茶を口に含む。

 森の清涼な空気に紅茶の香りが合間って、

乙女心をくすぐられた。


 祐雫は、グラスを透して、

慶志朗を秘かに見つめた。

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