運命

「ま、大丈夫だって!俺が男子どもを近づけんようにしてあげっから」



うっわ、頼りねー



「別に何もしなくていいよ、あたしが自分でどうにかするからさ」



「ふーん、あんのスケベやろー達をどうにかするんだ、ま、頑張れ」



えー俺がいなくてもできるんだ、みたいな言い方しやがった。



「言われなくても頑張るし」



「あっそ、それと、俺のクラスは2‐Aで、俺が担任。全部男子で31名」



31人も男子が!
これはめんどくせーな。



「ここ教室な」



いたって普通の教室。



「俺が合図したら入れよ」



「分かった」



ガラッ



うわ、めっちゃギャーギャー言ってる。



「てめぇらうるせぇぞ」



・・・し~ん


流石、まだあんころの威圧感バリバリだね。



「今日は転校生が来る、てめぇらちゃんとしてねーとしばかれッぞ」


雄哉め、余計なことを。



「俺らをしばける奴なんかいるんスかね」



「いやぁいねーだろ」



なに、こいつらのすごい自信、馬路でしばくぞ。



「入れ」
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