運命
ガラッ
し~ん
「おい、女じゃん」
「めっちゃ美人だし」
「俺好みなんだけど」
「いくらなんでも女にはしばかれねーよ」
うっせーな。
女で悪かったね!
「自己紹介して」
雄哉、生徒の前だからかめっちゃ偉そうにしてる。
ちょっと睨んでみよう。
「あ?言われなくてもするよ」
「・・・ゴメン」
あたしにしか聞こえない声で誤ってきた。
馬鹿だ、こいつ。
「一野瀬 憂だ、あんま関わんな」
「おい、声めっちゃ綺麗だよな」
「あぁすっげぇ透き通ってる」
うざ、そんなんどーでもよくね?
「雄哉、席どこだ?」
「あぁ窓側の一番後ろ」
やった!良い席じゃん。