夢はひそかに…できないっ *草食王子にkiss*
星条くんとあたしと生徒会
「瑞葉ぁああ~っ、聞いて!!」
「ちょっ……優香!?」
高校生2日目。
あたしは今、HR前の連れションタイムに瑞葉の胸にダイビング中。
後継ぎのこと……瑞葉になら、教えてもいいと昨日電話で理事長さんに言われた。
その他の人には、同居していることは秘密……らしい。
まぁ、ケータイ小説の展開ならすぐバレるところだろうけど……。
「で?一体どうしたの」
少しうざったそうな表情の瑞葉に、昨日の後継ぎ宣言、カメレオン発言、イイモノ事件などを全て話した。
「…………」
「瑞葉……?」
ガシッ
「優香!!!!あんたよくやったよ!」
「……は?」
鼻血でも出しそうなほど興奮した瑞葉に肩をつかまれる。
「高校生活1日目にして、そんな漫画みたいな展開なんてさ……実はとんでもないラッキーガールじゃん」
「あは……そだね」
確かに……。
たまたまお母さんと理事長さんがお友達だったからって理由で王子様と同居出来ちゃうなんてさ。