夢はひそかに…できないっ *草食王子にkiss*
「ごめっ……星条くん。あたし、自分でもわかんなくて……。なんか、悲しいような嬉しいような、変な気持ちになっちゃって」
星条くんはあたしの鞄を持って、心配そうにあたしを見つめている。
子供っぽさを思い知らされて悲しいのに、嬉しい気持ちもあるんだ。
こんなあたしを、星条くんは気遣ってくれる。
それが、すごく、嬉しくて……。
「星条っ、くんは、今日の告白……どう思った?」
言っ……ちゃった。
星条くんも恥ずかしかったはずなのに。