夢はひそかに…できないっ *草食王子にkiss*
次第に行為はエスカレートしていって、お嬢がどこからか生卵を持ってきた。
「寝ぼけてるみたいだし、これでもぶつけて起こしてあげましょ」
「ちょ……やめ……ふぇぇっ」
カシャン、カシャン
あたしの新しい制服を生卵が汚していく。
ガララッ
「花壁さん!?」
「星条くん……」
教室から星条くんが駆けてきて、あたしをかばう。
「王子……!」
お嬢たちは戸惑い、サササと逃げていった。
廊下には、どろどろのあたしと星条くんが二人。
「僕のせいで本当に……ごめん、花壁さん」
「星条くんは悪くないって……」
「お詫びと言ったらおかしい、けど」
そう苦笑いした星条くんの唇と、あたしの唇が重なった。