LAST LOVE
chapter1
まだ重たい瞼をゆっくり開けてみると、部屋の中は薄暗く、日も昇っていなかった。
サイドテーブルに置いた携帯を手にとって開いてみると、まだ朝の四時半だった。
あたしはベッドから起き上がって、床に散乱した大量の薬を眺めた。
また、死ねなかった。
これで何度目だろう。
窓を開けてベランダに出ると、外はとても静かで鳥の鳴き声しか聴こえてこない。
頭がクラクラする。
昨日薬を飲んだのは、確か昼頃だった。
それから意識をなくして今まで眠っていたわけだけど、あたしの周りの世界は何も変わらずに、時を刻んでいた。
この世界にたった一人残されたあたしには、生きる意味なんてもう一つも残っていないのに。
ユウちゃんが死んだあの日から、あたしの時間は止まってしまった。
動き出す気配もないこの時間は、あたしにとって、まさに地獄だ。
まだ重たさが少し残る瞼を閉じて、あたしは泣こうとした。
でも、泣けなかった。
あたしには、涙さえ、もう残っていない。
サイドテーブルに置いた携帯を手にとって開いてみると、まだ朝の四時半だった。
あたしはベッドから起き上がって、床に散乱した大量の薬を眺めた。
また、死ねなかった。
これで何度目だろう。
窓を開けてベランダに出ると、外はとても静かで鳥の鳴き声しか聴こえてこない。
頭がクラクラする。
昨日薬を飲んだのは、確か昼頃だった。
それから意識をなくして今まで眠っていたわけだけど、あたしの周りの世界は何も変わらずに、時を刻んでいた。
この世界にたった一人残されたあたしには、生きる意味なんてもう一つも残っていないのに。
ユウちゃんが死んだあの日から、あたしの時間は止まってしまった。
動き出す気配もないこの時間は、あたしにとって、まさに地獄だ。
まだ重たさが少し残る瞼を閉じて、あたしは泣こうとした。
でも、泣けなかった。
あたしには、涙さえ、もう残っていない。