定義はいらない
「俺、なんか全然身体が衰えないんですよ。」

「先生いくつですか?」

まどかが尋ねる。

私は松木先生に興味のプライベートにはあまり興味がないので

携帯を手に取る。

太朗ちゃんにメールをしなきゃ。

明日は来るのかな?

「俺、今年30ですよ。もうおじさんです。」

「私たちも今年27だからあんまり変わらないですよ。」

「松木、30だったら身体は衰えるよ。勃起の角度がさぁ。」

佐々山先生はそう言って手のひらを開く。

親指が10代、人指し指が20代という風にどんどん角度が下がっていく。

「俺は全然平気なんですよ。」

自慢気に松木先生が言う。

この人、こんなキャラだったっけ?

そう思えると笑えて思わず太朗ちゃんへのメールを一時中断した。
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