定義はいらない
「いいけど。」

そう言って私はトップスを脱いでブラを外した。

「胸の形、キレイだね。」

「よく言われる。」


あなたの上司もそう言ってたよ、とは言わない。


「自信あるでしょ?」

「まぁね。」


松木先生もソファの上で下着を脱いだ。


「確かにね。ちょうどいい大きさかも。」

「でしょ?」

「自信あるでしょ?」

「まぁね。」


私はそれを口に含んだ。

それは、太朗ちゃんとの終局を予期した故の

太朗ちゃんへの当てつけだった。


私が望んだわけでもなく

私が選んだわけでもない

終局はすでに済んでいた。





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