定義はいらない
松木先生の転勤の話で2時間は時間が経ったが

前回ほど盛り上がらなかった。

私は愛想笑いにも飽きて

やりきれなくて一人お酒がどんどん進んだ。

「よく飲むなぁ。」

と周りに呆れられた。


23時を前に佐々山先生の解散宣言とともにお開きとなった。

「どうするの?」

松木先生に尋ねる。

「帰ります。」

「私、タクシー乗るけど一緒に乗りますか?」

「いや、大丈夫です。」

この前と明らかに態度が違い私はカチンとした。

私たちがタクシーの話をしている間に

佐々山先生とまどかはどこかに消えていた。

それとも酔っぱらっているから私には2人の声が聞こえなかったのか?

「あの2人は?」

「もう帰りましたよ。」

酔っぱらっているみたいだ。
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