定義はいらない
そわそわした1週間が過ぎた頃
また松木先生から電話があった。
「で、何時に来るの?」
「まだ切符買ってない。」
「え?」
「本当に行っていいの?」
「いいって言ってるじゃん。」
「……私、明けだからいつでもいいよ。」
「俺は仕事だから駅に迎えに行くの6時くらいがいいな。」
「6時?」
「だめ?」
「早くない?」
「だって大学病院じゃないもん。」
「じゃあ、6時に着くので行くよ。」
「分かった。もしなんか急変とかあった場合は申し訳ないけど遅くなる。」
「同業者だから分かってる。」
「ベンツで迎えに行くから。」
「ベンツ?」
研修医の分際で。
「うん。ベンツのCクラス。大学入学祝いで親父から買ってもらった。」
ビバリーヒルズ白書かっ!ってつっこみは口に出さない。
住む世界が違う。
また松木先生から電話があった。
「で、何時に来るの?」
「まだ切符買ってない。」
「え?」
「本当に行っていいの?」
「いいって言ってるじゃん。」
「……私、明けだからいつでもいいよ。」
「俺は仕事だから駅に迎えに行くの6時くらいがいいな。」
「6時?」
「だめ?」
「早くない?」
「だって大学病院じゃないもん。」
「じゃあ、6時に着くので行くよ。」
「分かった。もしなんか急変とかあった場合は申し訳ないけど遅くなる。」
「同業者だから分かってる。」
「ベンツで迎えに行くから。」
「ベンツ?」
研修医の分際で。
「うん。ベンツのCクラス。大学入学祝いで親父から買ってもらった。」
ビバリーヒルズ白書かっ!ってつっこみは口に出さない。
住む世界が違う。