定義はいらない
9月に入ってすぐに私はまた一人身になった。

だからと言って特に生活が変わったわけではない。

電話帳から一人消えただけだ。



朝起きて

仕事に行き

ご飯を食べ

お風呂に入り

そして眠っていた。



あまりにも何も変わらなくて

逆に私が驚いたくらいだ。


こんなにも亮ちゃんは私の中で小さい存在だったのか。



会った数も両手に収まり

抱かれた数も片手に収まる関係ではそれも仕方ない。



別段、孤独を感じることなく私は普段の生活を営んでいた。
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