これが私の旦那サマ!
「か、書けましたよ~」
書いた婚姻届を西島さんに渡しに行くと西島さんはこれまた素敵な笑顔で受け取ってくれた。
「ありがとう。今からこれ出しに役所行くけど百合ちゃんも行く?」
「あー・・・私は、良いです。まだ部屋片付いてないし・・・」
それに、まだ恥ずかしいし。
と小さくゴニョゴニョ言うと西島さんは優しく私の頭を撫でると大丈夫だよ。と呟いた。
ああ、西島さんは優しいな。少しだけ顔が熱くなった。
「じゃあ僕は行ってくるから。呼び鈴鳴っても無視していいから僕以外は家に入れない事!良いね?」
「はい。分かりました!」
西島さんの言付けに私は子供か!と内心思ったけど素直に返事をした。すると西島さんはもう一度私の頭を撫でてそれから車の鍵と婚姻届を持って玄関を出た。
「・・・会って一日で籍、入れちゃったよ・・・」
私は早速あまりの展開の速さについていけなくなる気がした。