これが私の旦那サマ!

「桔平。人の家に何で上がり込んでるのかな?」

「あ?って晃一君やないの~お邪魔してるでー」

「西島さん!お、お帰りなさい!」


桔平さんの後ろにいつの間にか西島さんが立っていてとても驚いた。気配感じなかったんだけど!



「もう、嫌やわぁ晃一君たら。今日締め切りの仕事のUSB渡すから家行く言うたやないの~」
「あれ。そうだっけ?今日は百合ちゃんの事しか頭に無くて忘れてたよ。」

「ああ、嫁ちゃんの顔見に来たのもあるんやけどね!俺の約束も忘れんといてや!」



なんだか漫才のような二人の会話に自然と笑えてきた。


「ふふっ・・・」

「百合ちゃん?」

「あ、ごめんなさい。なんだか二人の会話がおかしくて・・・」

「ん?俺と桔平の事?」

「はい。」

「はは。まぁ僕達は仲良しだからね。」



西島さんは笑いながら桔平さんの手をギュッと握りしめた。


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