これが私の旦那サマ!
「神谷君。もう少し私が持つよ!」
「良い、お前チビなんだから持てる訳ねぇだろ。」
次の授業で使う資料を資料室から運んでるんだけど神谷君て相変わらずきついなぁ・・・
でも、なんだかんだ言って重たい資料を私より沢山持ってくれてるんだよね。言い方はきついけど根は優しい、のかな?
「チビ・・・たしかに背はちっこいけど、牛乳飲んだりして努力してるんだよ!」
「はっ。その結果がこれか?」
私と比べると背がとても高い神谷君か馬鹿にしたように私を見下ろす。
「うっ・・・人が気にしてる事を~!」
「ま、せいぜい無駄な努力はやめる事だな!」
そう言って神谷君はスタスタと教室に入って行ってしまった。
「う~・・・やっぱ神谷君は意地悪だ。」
一人残された私は悔しげに呟いた。