これが私の旦那サマ!
「西島さんは、私みたいな小娘と結婚して良いんですか・・・?」
「僕は最初から百合ちゃんと結婚するつもりで来てるんだけどね。」
「そ、そーですか。」
「勿論、百合ちゃんに不自由はさせないし学校もちゃんと卒業させるし百合ちゃんがその気なら大学も好き所に行って良いよ。それにこの施設にも多少の援助をする気だよ。」
援助・・・その言葉に私は少し胸が高鳴った。天使園は最近の不景気の煽りを受け存続の危機すらある。西島さんの援助を受ければ今、天使園にいる子供達は助かるんだ。
「百合ちゃん、園の事で結婚を決めないで。自分の意思で決めるのよ。」
園長先生のそんな言葉なんて聞こえない振り。私の答えはもう決まったも同然。
「私、貴方と結婚します。
北村百合は今日から西島晃一さんの妻となります。」