Swallowtail
逢
強くなりたい。
そうなることをどれほど望んだだろう。
あたしが持っているのは“あたし自身”だけ。
それを売ってあたしは精一杯生きている。
助けてって何度も思った。
消えたいっていつも思ってた。
何度も何度も泣いた。
でも、そんなのするだけ無駄だった。
あたしはずっと一人でいいの。
だってあたしに手を差し伸べてくれる人なんて―――