瞳の中の想い出
少しして異変が起きた。





薬が効き始めたのだと確信した。





目眩から痙攣それから寒気と猛烈な吐き気。



トイレに駆け込んだけど吐けなかった。



ここで吐いたら死ねなくなってしまうって思ったから。





ただあんたの顔が頭のなかにフラッシュして涙が零れた。



今死んだらダメだと感じて必死で起きていた。



夜中はずっと副作用と戦って明るくなり始めたのを確認し、泣きながらあんたに電話した。
< 15 / 17 >

この作品をシェア

pagetop