淡く…
そんなある日だった。



「ハルちゃん!!久しぶりぃ〜」


声のした方を振り返ると、小学校のときに転校した山口ミナがいた。



「ミナちゃん!久しぶり!…そっか、ミナちゃんも中学一緒だったね」

「そぉだよぉ!」


彼女とは家が近いこともあり、転校する前はわりと仲がよかったのだが、正直苦手だった。


「………」
「………」

久しぶりにあったとは言え、何を話していいのかわからなかった。


短い沈黙の後、彼女が口を開いた。

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