美味しいプライド
「kanaの発言:・・・由美はさ、和美って見たことある」
「yumiの発言:あぁ、顔くらいはね。どってことない30前後のサーファーのお姉ちゃんでしょ?」
ブスではないしそれなりに派手な雰囲気のある女だけど、サーファーならではの日焼けしすぎの肌が痛んだ、元ヤンくさい女だった気がする
「kanaの発言:鉢合わせしたんだよね。フミーズで。」
フミーズ・・・。
フミーズは三宿にあるカジュアルなイタリアンレストランで、こじんまりしていて居心地がよく、なかなか美味しい。
元々由美の友人が店長をしていたことからよく行くようになって、陽平と仲良くしていた頃に何度か連れて行った。
電車で行くにはかなり不便な、近所の常連客御用達の店に、かなは兎も角として、千葉からめったに出ないようなあのお姉ちゃん達が、鉢合わせするほど行くもんだろうか?
由美は、自分が連れて行った店を他の女達にも使いまわしている陽平に、軽い失望と不快感を感じた。
「kanaの発言:陽君、和美とかいう女の友達にハメられたみたい。その女に誕生日どうするの?って聞かれたから、フミーズで彼女と過ごすって言っちゃったんだって。でさ、その女がやな女で、今度地元のみんなで行きたいからそのお店教えて、って言ってきて、まさか誕生日には来ないだろう、って思って教えたら、わざとその日に和美や他の友達も連れてフミーズで飲んでたんだよ。」
由美はその時の陽平の気持ちを想像してサッと心臓が冷たくなると同時に、バッカじゃねぇの?いい気味だ、とも感じて、所詮は他人事であるゆえの相反する2つの感覚を一瞬、弄んで楽しんだ
「yumiの発言:あぁ、顔くらいはね。どってことない30前後のサーファーのお姉ちゃんでしょ?」
ブスではないしそれなりに派手な雰囲気のある女だけど、サーファーならではの日焼けしすぎの肌が痛んだ、元ヤンくさい女だった気がする
「kanaの発言:鉢合わせしたんだよね。フミーズで。」
フミーズ・・・。
フミーズは三宿にあるカジュアルなイタリアンレストランで、こじんまりしていて居心地がよく、なかなか美味しい。
元々由美の友人が店長をしていたことからよく行くようになって、陽平と仲良くしていた頃に何度か連れて行った。
電車で行くにはかなり不便な、近所の常連客御用達の店に、かなは兎も角として、千葉からめったに出ないようなあのお姉ちゃん達が、鉢合わせするほど行くもんだろうか?
由美は、自分が連れて行った店を他の女達にも使いまわしている陽平に、軽い失望と不快感を感じた。
「kanaの発言:陽君、和美とかいう女の友達にハメられたみたい。その女に誕生日どうするの?って聞かれたから、フミーズで彼女と過ごすって言っちゃったんだって。でさ、その女がやな女で、今度地元のみんなで行きたいからそのお店教えて、って言ってきて、まさか誕生日には来ないだろう、って思って教えたら、わざとその日に和美や他の友達も連れてフミーズで飲んでたんだよ。」
由美はその時の陽平の気持ちを想像してサッと心臓が冷たくなると同時に、バッカじゃねぇの?いい気味だ、とも感じて、所詮は他人事であるゆえの相反する2つの感覚を一瞬、弄んで楽しんだ