美味しいプライド
「yumiの発言:かな?大丈夫?なんか酔ってない?あんまこんなとこに過激なこと書かないほうがよくない?誰が見てるかわかんないし。消したほうがいいと思うよ。そんなキャラじゃ、ないしさ。ちょっとヤバいと思うよ。」
送信ボタンを押してしまうと、由美の気持ちはとりあえず落ち着いた。
私は見て見ぬふりはしなかった。
願わくば、私が寝ているうちにこの書き込みを見たかなが、こっそり恥じ入ってこの日記を消去してくれますように。
てゆーか、もう忠告はしたし、それ以上のことは知らねーよ。
由美は、10年以上姉のように仲良くし、世話を焼いてきたかなえに対して、正直少し疲れていた。
ケンカをしたわけでも、酷い事を言われたわけでも無い。
だけどあたしとかなってそもそも性格があわなかったのかもしれないと、最近なんとなく思う。
ジャンルが違う。っていうのは、常に自分がNO1でいたい自意識過剰な思春期の間も仲良くできた要素の1つでもあるんだけど、最近は考え方が違うどころか、あいつが何を考えているのかがさっぱりわからない。
私たちは2人とも美人だ。
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