俺のまわりバカばっか。


「遠藤く〜ん♪」


いつものように

人懐っこく有栖がやって来る。


有栖のデートを尾行して以来

有栖は俺に会うのが控えめになるかと

思っていたがその心配はなかった。


むしろ有栖が俺のこと

意識し始めたら恋の始まりだろうが

こいつは俺と同じ性別だから

これがナチュラルラブストーリーであるかぎり

何も起きないだろう。

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