俺様王子にご注意を
聞いちゃまずいことだったのかな???
でも和也の姿が見当たらないし...。
同棲とか色々ばれたらやばいから...話がしたかったし...。
それに...昨日のことも...。
「和也─...もう学校行ったみたいよ。」
「え...??」
「私に...会いたくないのかしらね...。」
「...。」
「ふふっ、ごめんなさいね。玲奈ちゃんのこと困らせちゃったかしら??気にしないで。私が悪いんだから...。色々迷惑かけちゃってほんとごめんなさいね...。」
「いっいえ...元はと言えばお母さんが私をここにおいてったんだから...私のせいもあるんですっ。」
「そう??でも...やっぱいいわ。ほら、玲奈ちゃん。パン焼けたから食べてっ。」
「はい─...。」
ただ─...。
おばさんは好きな人と一緒になりたいだけ...。
和也だって年頃なんだから...。
お母さんがいきなり知らない人と再婚だなんて想像もできないだろうし...きっとしたことがなかっただろう...。
でも私は和也が可哀想で少し羨ましい。
だって─...。
新しいお父さんができるんだから...。
私の人生にとて父親という存在は全くないから...。
父親の写真をもっているだけ...。
だって私とお母さんは捨てられたんだから─...。
和也...ごめんね。
羨ましいなんて思っちゃって...