俺様王子にご注意を

□1人ぼっち


和也Side

「なっなんでもないよ。じゃっじゃーね、和也。練習頑張ってねっ!」

そう言って玲奈は笹野と一緒に走って行ってしまった。

「逃げられちゃった??」

っっ!

「おい、誠!お前いつからいたんだよっっ!?」

「いつからってちょうど今だよ。恵美ちゃんと一緒にここまできたんだけどさー、大倉が見えたら恵美ちゃん途端に大倉に飛びついちゃってよー...。」

「あっそ。」

すると誠は俺の方に手をのせてきた。

「何...??」

「まっ、お互いがんばろーやっ!」

少しイラッときた...。

「しらねーよっ!」

そう言って肩に置かれていた手をはらって弓道場に戻った。

「おい!まてよーっ!」

誠が後ろで何か言っているのを無視して弓道場に入っていくと部員と顧問がコソコソ話をしていた。なんだか感じ悪い...。


すると顧問が俺に近づいてきた。

「おっ!大宮!ちょうどいいところに「なんすか?」

俺は顧問が喋っているのを遮った。
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